中津川駅のベンチ。一睡もせぬまま夜が明けた。
他にも同じ目的の人たちが多数。みんな一晩中ホームをかけずりまわっていたのだ。
中津川を朝イチで下るのは多治見発の急行「きそ1号」、かなりの人が乗り込む。残った人たちは私と同じ松本行普通823Dの客となり、そのうち次の駅で降りたのは私を含め10人ほど、地元の人はおそらくゼロ。

なんと響きのいい名前
降りた人たちはみな線路方向とは直角の長い吊り橋を渡っていく。勝手がわからない私はそのあとをついていったが、こんな橋が生活道路というのがちょっとびっくりだった。
渡り終えたところの細い道を右へ。

上からドスンときたらおわりだ
右手に第一木曽川橋梁が見える。下り線は去年架け替えられたそう
対岸の撮影地へはこのルートが正解のようでひと安心、ついて来てよかった。
鉄橋についた。線路の向こう側もいいのはわかっているが、先客が何人か。
手前のガケを登るとあの構図! それだけでも興奮。

すぐ左下はトンネル、重連の6864レが出てきた。
中津川へ向う上り列車は鳥居峠を越えるとほとんど坂を降りるので楽だろうと思ってたが、落合川から中津川の間に25‰の峠があり、下り坂で温もってないカマの蒸気をあげるのに2~3駅も前から準備したそうだ。重い列車は下り坂を活かして落合川を制限ギリギリか、あるいは・・で通過したとか。そしてすべてタイミングが悪ければ登りきれない・・・登り勾配が連続する下り列車の場合、当然もっと過酷である。
当時の機関士たちの苦労話を知るにつけ、ある方の名言を借りると蒸機はまさに「すさまじい乗り物」だったのだと思う

これが先ほど渡って来た吊り橋。ここは木曽川だがどうやらダム湖になってるようで奥に排水門が見える。
そしてそのむこうに見えるのは接近中の869レの煙
まもなくだ
汽笛とドラフト音、木の向こうから煙が近付く
全力で向って来る!



仲間と笑ってる奴、ひとりで薄笑いしてる奴、そして阿呆みたいに涙流してる奴・・・
それぞれが軽く会釈して散っていった

やっと震えがおさまりかけた
すばらしい感動を与えてくれた869レの本務機は

238号機
木曽で何度か会った同機は現在薮原にて保存されており状態もいいそうだ、
うれしい限り!
こちら→7時をすぎ、ようやく山が輝きかけた

上りの普通

格下げの合造車、電車といい気動車といい西線ではよくあたり、ちょっと得した気分になれた
ここでサイドから狙うのもいい!!
次に来る1891レもここで撮ろう

山からやっと顔をだした陽に照らされ、煙が美しい

・・・・・・
こんなシーンもあと2ヶ月
おちあいがわ
素晴らしい所だったが
もうおそらくここへ来る事はないだろう
6時30分に降り、8時01分に乗るまでわずか1時間半。
たったそれだけとは思えないほどありあまる満足感
それをかみしめて駅へと歩いた

きっと誰もが、そうだったにちがいない
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吊り橋なのに自動車(ダイハツ・フェロー?)がヌルー出来る立派な造りですぬ~♪もっとも今は立派な橋に架け替わってますが・・・
それにしてもフィルム時代に「鉄」以外のカットが多いですねぇ~(^3^)/ でもこのカットのお陰でブログが濃厚になるんですよねぇ~(*´∀`)
そうなんですよー 吊り橋なのにクルマが来るから「うわっあかんやろー!!」
これは落っちゃい川になると思いました。
鉄以外のカットが多いのは、よほど風景に感動したんだと思います。
あたいにしてはめずらしいです。
ありがとうございまーす!!
私は汽車よりも元キロハのキハ26(300番代)の方が気になっていました。特に写真の元ハがバス窓のやつ、この節操のなさがなんともいえません。
そっちですね(笑)
モハメイドペーパーさん こんにちは
移動で普通気動車に何度か乗りましたが、すべて元キロハ。めっちゃ得した気分でした。
それらも撮っておけばよかったと後悔しております〜。
Mさんが黙っていないだろうと思いましたが、想像をはるかに超える素晴らしい画像、感動しました。
蒸機はやはり煙り出してナンボですね。
ドブ川の石橋を怖がるような仁が、そのおそぎゃあ吊橋をよく渡れましたね。
ひとつ質問、複線上り新線ができているにも関わらず、6864レは何故に下り線を逆行?
勾配の問題なら新線の方が緩い様な気がするのですが・・・
キロハ、普通格下げでグリーン料金ロハ。
ありがとうございまーす
シグさんの238を見た時、あそこで撮ったあいつや!! たしかあそこもそうやったんちゃうかーと見返すとやはり何カ所かで撮ってました。44年たっても覚えてるので脳みそはまだイケると確信、でもちょろっと漏れました(爆)
片側線使用の意図はわかりませんが電化工事追い込みの頃なのでその関係かも? 本文にも書きましたが下り線鉄橋はこの前年にかけかえられたそうなので、その時は上り線オンリーだったのでしょうね。
まじ橋こわかったです、ちょろっと漏れました(爆)
いろいろ思い出させてくれてうれしかった、ありがとう!
>仲間と笑ってる奴、ひとりで薄笑いしてる奴、そして阿呆みたいに涙流してる奴・・・
鉄の先輩の一人はこういうシーンで●起したらしい・・・
おっきしたわけですね
その域に達するまでに汽車が無くなったので私は無理でした
そういうCedarさんは架線見て・・・(爆)
ダブルスリップでそうなる人もいるようですよ
ついに引退の時期に来たみたいですね。
日本のヤフーニュースに記事が掲載されていましたね。
二見の住人さん こんにちは
そうですね、慣れ親しんだ奴らが次々と・・・
山陽としては粋な計らいですが、あのさよならヘッドマーク見るたび
むなしくなります
コメントありがとうございました
素敵な写真を見せていただきました。
ありがとうございます。
鉄道写真家のテレビ放送をたまに見ていますが・・・
色々見せていただいて感動しました。
いとこいさん様、コメントありがとうございます。
このようなおふざけブログで、おはずかしい限りですが、
お褒めいただきうれしいです
実は、はじめましてという気がしません、
いつもブログを見せていただいておりますし、なんといっても
うちの妻、yayoiがいつもおせわになっております〜!!(笑)
妻ともども今後ともよろしくお願いいたします。