秋の夜長に長編ロマン【北条鉄道】

この電車で着いたのは神鉄の終点粟生、ここで北条鉄道に乗り換えます。
学生の半分は連絡するJR加古川線に流れたものの北条鉄道の単行DCは予想通り満員
さっそく乗務員さんに「ワンディちょうだい」
「どこまで乗られます?」
「長(おさ)だけど・・・」
「それでは引き換え証を作りますので終点の北条町(ほうじょうまち)で引き換えてください」
「いや、だから終点行かへんし・・・ ま、ええか」
なんで持ち歩いてないのか不思議、みんな終点行くとは限らんやろに←いや、わずか8駅、行くでしょフツー

北条鉄道は元国鉄北条線。その時代を含めて実は今回が初めてです
でもずっと気にはなっていました、それは3駅連続で開通当時の木造駅舎が残っているから・・・
北条鉄道にゃ悪いけど車両にはあまり興味がなく、駅ダケ見に来たわけです

粟生を出発!
列車の走行シーンを撮るつもりはないのでロケハンは無意味ですが、ひとつめの駅、網引(あびき)は場合によって帰りに寄るつもりなので、チェックすべくかぶりつきます


久々に聞くエンジン音、ええのう

森林鉄道?

ええやないかー
それより

訳ありドーナツ
気になるやないけぇ!(爆)
なんの「わけあり」やねん
1、砂糖と塩を間違えた
2、誰かがすでにかじっている
3、揚げるのを忘れた
ま、そんなとこか
ふっ、どれもたいした問題ではないが、とりあえずやめとこ(爆)
その下には紙が貼ってあり、透けて150円と見えるがそちらはワッフルのよう、たぶん「訳ありワッフル」だ
ワッフルねえ・・・
1、焼くのを忘れた
2、
もうエエがなっ!!
おっ、そろそろ網引に着くぞ

おっ!

おぉっ!



長駅に到着
さて今回木造3駅+1駅をまわりますが、問題は待ち時間。
北条鉄道は全線単線の1閉塞で所要22分。折り返し両駅の滞在時分を加えると約1時間ヘッド。
なので1駅ずつまともに進むと各駅滞在は1時間。いずれも小さな駅なのでなんぼ好きでも時間を持て余すのは目に見えてます。
そこで、本日の私の運用

これなら各駅滞在約2~30分! しかし網引だけは1時間となるため、ロケハンが必要だったのです。
さきほど見た感じでは抜群、そしてトワイライトタイムを迎えるにはよさげだったので最後に寄ることに決定!
で、
【長】 滞在時間21分

かつては長石(おさいし)という石の産出で栄えたようです
カエルちゃんや駅長さんや訳ありビートルズみたいな石像があります。「会わな北条はん〜♪」
カエルはもしかして「無事かえる」か? ・・・そういえば昔は駅に小さな池があり「無事湖(むじこ)」とか語呂合わせの名前がつけられてたりしました。高架や改築でそんなもんは殆ど見る事もなくなりましたが・・・懐かしいなぁ

看板類は最近の作だな








ナカナカええ感じなのですが、

駅前はクルマびっしり、駅舎は埋もれてます

ちょっと前は「駅ナカ英会話」だったようですが、今は「駅ナカ婚活所」
もちろん無人駅。駅員さんもボランティアのようで、駅務室では何人かが談笑中でした
駅は地域の活性を担う場所、としての位置付けは大いに結構な事ですね
フラっと寄っただけの鉄がとやかく言えるスジではありません

昔はもう1線あった?
長石を積み出した頃はさぞかし活気があったことでしょう




私の乗る汽車がやってきたようです

次は一駅とばして戻り、法華口へ
【法華口】 滞在時間26分


逆から書かれた跡があるという看板。いつの作かはわかりませんが、確かに古そうです

駅舎の中はキレイに改装され、パン工房もあります
駅は地域の活性を担う場所、としての位置付けは大いに結構な事ですね
フラっと寄っただけの鉄がとやかく言えるスジではありません

木の影ド~ンになりましたが外観はええです

道路沿いではなく、少し入ったところにある駅・・・この手の駅は静かで好感が持てます
あれはサクラ? 春は絵になりそうですね。三重の塔は近くの法華寺の国宝の塔を模したものですが(以下略)


昔はあと2~3線あったそうです

私の乗る汽車がやってきたようです
ひと駅進んで播磨下里

ぐわぉっドルンドルンぶわぁぁぁー
なんて言わないですね、今の気動車
【播磨下里】 滞在時間27分

窓口あたりは昔のままでしょうか。ここも駅務室は何かに使われているようでした

窓はアルミサッシに替えられてますが、かわいい建物
右に見えるホームの屋根は他の2駅と違って線路側が高く駅舎側が低いタイプです
屋根先端についてるのはもちろんジングルベル!!
これは11月3日ですが、もうすぐ?クリスマスイルミネーションされるらしく、駅のあちこちに電球がつけられてました。
駅は地域の活性を担う場所、としての位置付けは大いに結構な事ですね
フラっと寄っただけの鉄がとやかく言えるスジではありません

駅名看板を撮ろうと思いましたが、ごらんのとおり電球すだれ状態なのでやめました
駅は地域の活性を担う(以下略)
昔はもう1線あり、交換駅だったようです

時間があるので周りをうろうろしましたが、駅のまわりにゃ誰~れもいない
静かです
駅前には

野菜の直売所がありますが閉まってます。
でもそこには人がおり、こっち見てるようで目が合うたびビビリます

訳あり夫婦かっ!!(爆)
「ふんっ、このカイショなしの役立たず」
「すんましぇーん」
ハハ、うちと一緒だ
・・・とかいってるうちに私の乗る汽車がやってきたようです



網引到着
【網引】 滞在時間1時間

こちら(粟生)側はいたって普通の風景
昔はもう2~3線あり、貨物の積み出しもしてたそうです


この駅の駅舎は昭和59年、放火によって消失。その後、わりと最近になって造られたもの

これが駅前の大イチョウ、半分くらい色づいてます
今頃は地面が黄色の絨毯になってるのかな
そうなったら、人、多いよな・・・

さっきの列車がすぐ折り返してくるので陽があたるほうへ移動

うわー、どこで撮ろう・・・こまっちゃーうな~ アッ♪
とか言うとる場合やない

やっぱ記念に影入れてここ!!




ああ、なんでだろう・・・


初めて来たのにさっきから懐かしさがこみあげて
キュンキュンする(爆)←どんなんや


国鉄時代に来ていればよかった、
10形・20形・30形・・・
なんと気動車が貨車を従えることもあったそうだ
そしてあの3つの木造駅舎も、この駅の以前の姿も
ぜひ見てみたかった・・・
車両形式は「フラワ」、地元民なら近くにある「県立フラワーセンター」から取ったものとすぐわかる
私はそこへ4~5回行ったが、全部クルマ。走りながら何度か気動車や駅舎を見かけ、踏切もわたっているのだ
気付くの遅いよな、いつも・・・
とか言ってるうち
あっという間に1時間
私が帰る汽車がやってきたようです


でも、
来てよかった

今回、異様に長かったですね~
実はこれ3回分の予定でしたが、ブログ表示だと順序が逆になり、後で自分で見返した時にわけわかんないからひとつにまとめた「訳あり記事」でした
チャンネル回さずにここまで読んでくださった方
ありがとうございました
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